原稿づくりのポイント
ひとつの文は短い方がわかりやすくなります
ダラダラ長い文は読みにくく、理解しにくいものです。一般に、ひとつの文は60字前後、長くても75字までといわれています。
「ひとつの文の中では、ひとつの事だけを書く」ようにすると、短くてわかりやすくなります。あれもこれも詰め込まないようにすることが、ポイント。
句読点を意識的に使いましょう
書いた文章を声に出して読んでみて、息が苦しいところで「、(読点)」を入れましょう。それでも息苦しい部分には「。(句点)」を入れて、文章を2つに分けるといいでしょう。
読点の場所によっては、文の意味が変わってしまう場合があるので注意が必要です。句点で文章を2つに分けた場合、分ける前後で、2つの文章の関係性が変化していないかチェックを。
「である」調と「です・ます」調を統一しましょう
基本的に、どちらかで統一するのが普通。統一することで文章にリズム感や統一感が生まれ、読みやすくなります。
論文・レポートでは「である」調が多いようですが、自分史・随想(エッセイ)などはどちらでも大丈夫でしょう。好みで決められればいいと思います。
表記を統一しましょう
漢字
どの言葉を漢字にして、どの言葉をひらがなにするのか統一しましょう。文章の目的や読者層、読みやすさを意識して、使い分けるといいですよ。
送り仮名
送り仮名のつけ方が複数許されている言葉の場合、混在しないように気をつけましょう(「行なう」と「行う」など)。
数字
横書きの文章ではアラビア数字、縦書きの文章では漢数字を用います(2006年12月25日と二〇〇六年十二月二十五日、または一二月二五日)。原則を決めてから書き始めるとスムーズです。
単位記号
「%/パーセント」「kg/キログラム」などの単位は、カタカナか記号のどちらかに統一しましょう。横書きでは記号を使い、縦書きではカタカナを使用するのが原則ですが、縦書きで記号を使う場合もあります。
括弧
「」『』()など、括弧類の使い方も統一しましょう。
「」は、台詞や強調したいときに。
『』は、「」の中でさらに括弧を用いる場合や書籍のタイトルを表す場合に。
()は、補足説明や振り仮名の挿入などに。
句読点
「、」「。」と「,」「.」の2種類があります。
「、」「。」は、横書き・縦書きどちらでも使用できます。
「,」「.」は、横書きでしか使えません。
横書きの場合「、」「。」と「,」「.」が混ざらないように注意しましょう。