書き始める前に
なぜ? 誰に?
最初に出版目的を明確にしましょう。そして、読者を想定します。自分自身の記録として、家族・親戚内での記念として、世の中に広く自分の考えを広めたい、長年の作品をまとめた物として…。
出版目的と読者は、あなたの出版の根本に関わることですから、事あるごとに振り返るといいです。
テーマ(何を)?
出版を志すあなたは‘自分が表現したいこと’‘書き残しておきたいこと’である「テーマ」が、すでに決まっていることと思います。原稿を書き始める前、また書き始めてからも、この「テーマ」に立ち返ることが必要です。
内容のブレ、構成の変更、さらにはテーマそのものの変更を見極めることが可能になり、より充実した中身の本づくりができます。
全体の構成?
書きたい内容を大きく分けてみます。その内容をさらに分けてみます。そうすると、1冊の章、節などができます。あとは、それに沿って書いていけば良いのです。まずは、全体を見渡して構成を組み立てることがポイントです。
自分史・記念誌
(1)資料を集めましょう
日記やアルバム、手紙など資料を集めましょう。資料があると、当時の記憶を呼び起こすのが容易になります。詳細に思い出すこともできるでしょう。
(2)年表を作って見ましょう
人生のトピックスをランダムに書き出してみましょう。そして年代順に並べ替えていきます。また、当時の社会の動き(事件、流行など)も同時に記述しましょう。
(3)年表をもとに構成を考えましょう
年代を追って書くのか、ある時代・あるトピックスに焦点を絞って書くのか決めましょう。そして、それを深めて全体の構成を考えましょう。
(4)書けるところから書きましょう
構成が決まったら書ける部分から書いていきましょう。順番にこだわる必要はありません。全体が書き終わったら、全体を通して見直してみればいいのです。
まず書き始めないことには、何も始まらないのですから。
作品集(歌集・句集・写真集・画集)
(1)テーマを明確に
作品をただ並べるだけでもいいのかもしれませんが、一工夫したいですよね。作品が沢山ある場合には、どの作品を選ぶのか悩むところです。年代順、ある時期に焦点をあてる、作品テーマ別…。
「何のために、誰に見せるのか」を考えてテーマを決め、作品を厳選しましょう。
(2)魅せ方を考えましょう
作品だけを掲載するのか、短いコメントもつけるのか、それとも…。それによってレイアウトも変わってきますので、作品集のテーマが実現される魅せ方や、その内容を考えましょう。
(3)他の作品集を参考に
市販されている歌集、句集、写真集、画集などを沢山見て、参考になるところはどんどん取り入れましょう。掲載する作品を選んだら、見本としてその作品集を持って出版社へ相談すれば、イメージしている本を作るためにはどうしたらよいのか、きっと教えていただけます。